用語集

 VICS  VICSはVehicle Information and Communication Systemの略。日本道路交通情報センターに集められた情報をVICSセンターで編集、処理された渋滞や交通規制などの道路交通情報をリアルタイムに送信し、カーナビなどの車載機に文字・図形で表示する情報通信システムのこと。
 リモコン  リモートコントロールの略。カーナビで採用されているのは、赤外線通信を行なうことで機器をコントロールするワイヤレス型。各社とも指先の感触で操作できるよう、ボタンやジョイスティックの形状を工夫している。ただ、送信→受信という作業を行なうために動作自体はややタイムラグが発生する。そのため、一部のカーナビで採用しているゲームを楽しむには不便を感じることもある。
 タッチパネル  画面に表示されるキーにタッチしてコマンド入力や地図のスクロールなどを行なう操作方法。現在もっとも普及しているインターフェイスでもある。メニューやアイコンに直接タッチすることで直感的な操作ができるのが特徴で、機種によってビープ音や振動などでキータッチを知らせてくれる。50音や電話番号を入力する時などはスピーディに操作できる。画面を見ながらの操作となるので、走行中は操作が制限される。
 2DINタイプ  タテ10cm×ヨコ18cmのスペースにAV機能までも収めるオールインワン型。自動車メーカー系のナビには、これより少し大きめのワイド2DINサイズも存在する。
 インダッシュタイプ  ダッシュボード内に収まるナビの総称。上記AV機能搭載の2DINと1DINサイズ内に収まる物、モニター部分が使用時のみポップアップする1DN+1DINなどがある。
 オンダッシュタイプ

 モニターはダッシュボード上に、別体となるカーナビ本体は助手席下などに置くタイプ。カーオーディオの連動操作といった機能は無いが、音質追求派や純正オーディオの取り外しができない車にはもってこいのモデル。取り付けの自由度は高いが、視界やエアバッグへの影響にも考慮する必要がある。

 ポータブルタイプ  すべての機能をオールインワンしたことで、簡単取り外しを可能にした。違うクルマに乗せ換えたり、家に持ち帰ってパーソナルTVやDVDプレーヤーとしても利用できるが、機能・精度といった部分では据え置きモデルに劣る。
 HDDナビ  ハードディスクナビのこと。ほとんどのHDDナビでは再生中のCDをそのまま録音できる。その数は1000曲〜3000曲と膨大で、CDDBを使った楽曲管理も一般的になっている。またCDナビ・DVDナビ・HDDナビと進化してきただけあってレスポンスは早い。
 DVDナビ  DVDナビは最新版DVD-ROMに差し替えるだけで地図データ更新が終了してしまうのが大きなメリット。その費用が比較的少なくて済むのもいい。
 高速CPU  CPUの処理速度が向上すれば、それだけGPSからの信号をきめ細かくサポートできるようになる。最新ナビでは1秒間に10回も計算することで、わずかなズレに対しても細かく修正を加え、これが高精度な測位を可能にしている。
 3Dセンサー  GPSでも3D測位は可能なのだが、数10m単位とかなり大雑把。道路の高低差までは認識できない。3Dセンサーはジャイロが道路の傾斜を認識し、上り下りを判別する。道路の傾斜情報が入った地図とのリンクにより初めて効果を発揮する。
 リアルハイブリッドマルチパス  都市部ではビルで反射してきたGPS信号をカーナビが受信することもある。いきなり自車位置を数kmも飛ばすような誤差信号が飛び込んでも、それは「あり得ない」と判断するプログラムで対応している。
 VGA、EGA  カーナビに使われているモニターには「W-VGA」と「EGA」の2つの種類が使われている。これは画素数による画面の表示能力(解像度)を示す表記方法のことで、W-VGAは800×480ドットの表示能力を持つ。もともと、VGA(640×480)という画面表示規格があるが、W-VGAはそれを横に拡げたものだ。一方、EGAは解像度640×350ドットのモニターのことで、一般に「ノーマル」と表記されるモニターがそれにあたる。
 ボイスコントロール  音声でコマンドを入力して操作するインターフェイス。かつてはコマンド毎に音声登録が必要な時代もあったが、現在は不特定話者方式となっていて、登録なしに認識するタイプが主流となっている。メニュー階層を飛び越えてダイレクトに操作できるので、ショートカット機能としても有効だ。認識率は必ずしも現段階では100%とはいかないし、入力できるコマンドも限定されるが、実用レベルには達しつつある。
3Dジャイロ   正確には「3Dジャイロセンサー」。ジャイロセンサーは動きに応じてその角度を数値化する機能を備えている。一般的な2Dジャイロでは左右の動きのみ検知しているのに対し、3Dジャイロは上下左右の動きを検知できる。最近では上位機となるナビにはほとんど搭載されるようになり、地図の傾きデータとリンクさせることで上下移動を正確に把握できるようになった。
 渋滞予測ルート探索  過去の交通データを元に今後発生すると予想される渋滞を推測し、それを避けたルートを探索する機能。対象となる交通データは、主にVICS情報が多いが、機種によっては国土交通省が主体となって収集した道路交通センサスや、ユーザー自身が走行してHDDナビに蓄積したデータを使う場合もある。
立体・地下駐車場マップ 地下駐車場や立体駐車場内の詳細マップ。この地図データには1つひとつの駐車枠はもちろん、階段やトイレ、出入口が各フロアごとに表示されている。カーナビ側に3Dジャイロセンサーが搭載されていれば、駐車場内の階の移動も自動的に認識。たとえば駐車場に入ると同時に、道路地図から駐車場マップへと切り替わって駐車場内の案内を行なうようになる。対象となる駐車場は、都市部にある大規模な駐車場が中心。
 オンデマンドVICS  VICS情報はFM多重放送や道路に設置されたビーコンによってもたらされるが、携帯電話などの通信によってVICS情報受信を可能としたのがオンデマンドVICS。通信費が別途かかるものの、いつでもどこでも全国のVICS情報を受信でき、都道府県境をまたいだVICS情報も利用可能になる。これにより、遠方の目的地までのルート上で発生している交通渋滞や交通規制などを考慮した、精度の高いルート探索が行なえるようになる。
 VICS光・電波ビーコン  ビーコンから送信されているVICS情報を取得するユニット。VICSはFM多重放送以外に、一般道では光ビーコン、高速道路では電波ビーコンによる情報提供が行なわれている。光ビーコンは進行方向の前方30km、後方1km程度の情報を、電波ビーコンは進行方向の前方200km程度の高速道路の情報や並行する一般道路情報などが提供される。また、ある区間を通るのにどのくらい時間がかかっているか?を示す旅行時間情報も入ってくるので、渋滞を避けたルート探索を行なうには必須だ。

リアビューカメラ(バックカメラ) 

 言うまでもなく、自車より後方をモニター上に映し出すカメラのことで、後方の障害物確認に役立つ。カメラの小型化も進み、ライセンスプレート照明と並べて組み込めるものも数多い。
 リアモニター カーナビ本体でもTV放送やDVDビデオなどの映像は楽しめるが、基本的に走行中はこの映像を表示することができない。リアモニター用の映像出力端子は後席専用なので、映像は常にON状態となっている。ただし、リアモニター用の出力信号は輝度信号と色信号をまとめられたコンポジット信号となっていることが多いため、映像のクォリティは本体で見るのよりは若干劣る。 
地上デジタル放送(地デジ) 専用チューナーを取り付けることで、ゴーストのない地上デジタル放送がクルマの中でも視聴できるようになる。テレビ放送のデジタル化は電波の有効利用やテレビ放送の高画質化・高機能化を推進するために欠かせないもので、これによって、高画質化(ハイビジョン放送)や多チャンネル化、データ放送、携帯電話向け放送などの新しい放送サービスが可能になる。ちなみに、現在送信中の地上アナログ放送は2011年7月に完全停波される。
ルート学習 よく通るルートを自動的に学習し、ルート計算に反映する機能。カーナビは幹線道路優先で案内するため、ユーザーが知っている最短ルートを案内するとは限らない。ユーザーが普段利用するルート情報を蓄積することで、より実用的なルート案内が可能となる。たとえばアルパインの「INA-HD55」は、ナビが推奨したルートを外れて走行すると、その差分を学習。数回同じルートを走ると、優先的にユーザー好みのルートを案内するようになる。
ETC連動 ETCで交信した情報をカーナビ側でも確認できる機能。ETCは車載器単独でも利用は可能だが、カーナビと連動させることでETCゲートの有無を事前に確認できたり、利用料金や履歴をカーナビの画面に表示したり、カードの差し忘れも警告してくれる。すべてのETC車載器が対応しているわけでなく、カーナビ側からの指定機種を選ぶことになり、価格も非連動タイプよりもやや高めとなっていることが多い。
ハンズフリー通話・Bluetooth対応 携帯電話を持たずに通話を行なう機能。現在は道路交通法によって走行中の携帯電話使用が禁止されており、違反をすれば反則金など罰則が課せられる。そこでマイク付イヤホンやスピーカーを利用し、携帯電話本体を持たなくても通話ができるハンズフリー通話キットが用意されるようになった。また、ワイヤレスでハンズフリー通話が可能になるBlueTooth対応携帯電話も登場し、純正を中心に普及が急速に進みつつある。
iPod対応 デジタルオーディオプレーヤー代表格であるiPodを“巨大なCDチェンジャー”に変身させるのが、専用のインターフェイスユニット。これまでもFMトランスミッターやAUX-IN端子でカーナビやカーオーディオとiPodをつなぐユーザーは少なくなかったが、それを一歩進めて、カーナビ本体からのコントロールが可能となる。 操作方法もiPodに準じているので、使いやすい。
WMA/MP3再生 CDなどの音声信号を圧縮する方式。WMAは音楽CD並みの音質を保ったまま、約1/22(64kbps)まで圧縮することが可能。MP3はデータ量を約1/11(128kbps)に圧縮することができる。どちらも音質を犠牲にすればさらに高い圧縮率を得ることもできる。両者の違いはというと、MP3には著作権保護機能がないことと、高圧縮時の音質ではWMAが優れているとする声が多いことなど。
DVDオーディオ DVDに音声(音楽)を記録したオーディオ用メディア。記録容量がCDの約7倍あるDVDを使うことで、5.1チャンネルサラウンドによる記録や、CDでは得られない超高音質での音楽収録が可能となっている。最高音質では、量子化24ビットの192kHzサンプリングを2chで再生し、あるいは量子化24ビットの96kHzサンプリングを6chマルチチャンネルで再生するといった組み合わせが可能である。いずれも収録時間はCD以上。
5.1chデコーダー DVDビデオに収録されているDTSやドルビーデジタルといった5.1ch再生用データをデコードする機能。この機能があることで、前後左右スピーカー+センタースピーカー+サブウーファーを使った映画館に迫るサラウンド再生が可能となる。ただ、アンプについては、カーナビは前後左右スピーカー分しか内蔵していないことが多く(一部機種では前後左右+センター)、センター用とサブウーファー用アンプは別途必要となる。
HDD録音 HDDにオーディオ用データを圧縮録音し再生する機能。HDDナビではカーナビ用データをHDDに収録しているが、現在の主流は20GBあるいは30GB。その内、カーナビ用データは10GBよりやや多い程度、管理用データも数GB程度。つまり、この残った容量を使ってオーディオ用データを収録して利用しているのだ。収録できる曲数は機種によってまちまちで、数百〜数千曲まで。ディスク容量や圧縮方式によっても変わってくる。
CDDB更新 HDDに記録した楽曲のデータベースにはCDDBが使われているが、新譜については新たに取得する必要がある。もっとも確実なのが、携帯電話などでCDDBを提供するグレースノート社のサーバーに直接アクセスし、データを取得する方法。FM多重放送で楽曲データを定期的に送信する『FM de TITLE』も普及している。また、パソコンで入手したデータを外部メモリーを介してナビ側に移す方式もある。
外部メモリー CF(コンパクトフラッシュ)やSDメモリーカード、メモリースティックなどの記憶メディアのこと。これに対応するスロットを備えているカーナビなら、楽しみ方がさらに広がる。メモリーに保存した静止画や動画を画面に表示したり、カーナビの壁紙として使ったりするほか、ネットで見つけた目的地の情報をカーナビに移し替えたり、メモリ地点などを保存するのにも使われる。

カーナビLabo(カーナビ選びの基礎知識)を引用

 


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